1 はじめに 授業参観等でやっても大変盛り上がる授業です。 My HPのICTフラッシュ教材を使えば,導入も簡単です。 以下は,ICTフラッシュ教材を使わない場合の展開例です。
2【導入】 T 今日は,ひき算の筆算ゲームをします。 C やったあ,どんなゲームですか。 T 初めにルールを説明します。 ここに,0,1,2,3,4,5,6,7,8,9の10枚のカードがあります。 (次の紙を掲示する)
T やってみたい人?
T それぞれいくつになりましたか。
C 142と425です。 T こんなときは,C1さんの勝ちです。 C どうしてですか。 T このゲームは,答えが小さくなった方が勝ちなのです。 (「答えが小さくなったほうが勝ちです」と板書) C でも,並べ方を変えたら,C2さんの勝ちになるよ。 T どのように並べたらいいですか。
T そうですね。作戦がありそうですね。 作戦タイムを取りますから,考えてゲームをやりましょう。
T 注意として,百の位に0を置くことができないこととします。
3【ゲーム】勝つための作戦を考えて,ペアでゲームをしよう。
4【話し合い】 T どんな作戦を立ててゲームをすると勝てるようになりますか。 C 筆算の上の数を小さくすればいい。 C 引かれる数を小さくすればいい。 C そうすると,引けなくなることもある。 C くり下がりになるようにすればいい。 C 十の位が小さくなるようにすればいい。 C 十の位を近くして,一の位をくり下がりになるよ うにすればいい。 C 2つの数をできるだけ近い数にすればいい。 C 0があるときは,0の場所が決まっているよ。
T 作戦が分かったところで,もう一度やってみましょう。
5 作戦を整理すると・・・・・・・・ 取ったカードは小さい順に並べておきます。 3桁-3桁の差の百の位を0にするために,十の位を必ずくり下がるように入れます。 そのためには,引かれる数の十の位に 6つの数のうち,1番小さい数を入れ,その下に1番大きい数を入れます。 次に,差が1の数を百の位に入れ,残りの2つの数を小さい数を上にして,入れればよいのです。
例:0,1,3,4,6,9を取ったとき
ただし,差が1になる数が2つ以上ある場合は,一の位から決めていった方が答えが小さくなります。
例:0,1,2,3,4,9を取ったとき
0と9を取ったときは,かなり勝率が高くなります。
子供たちは,一体いくつが最小なのか興味津々でした。
301-298=3
401-398=3
501-498=3
601-598=3
701-698=3
以上の3になります。
6 習熟度別では
この課題を他の習熟度別コース用に変えるとどうなるのでしょうか。 たとえば,下のように,4つの数を変えるようにすればよいわけです。
すると,条件が限定されていきます。 また,算数の苦手な子供たちのコースでは,指導の方法を変えていくことが必要です。
例えば,相手より小さくなって勝った例を黒板に掲示し,共通することを探していくことが考えられます。
→指導案 →ワークシート →ICT教材フラッシュ