1 はじめに
「東京ベーシック・ドリル」は、教育庁指導部義務教育指導課によって作成された無料の教材です。小1から中1までの国語、算数・数学、小学校第3・4学年の社会・理科、中1の英語の基礎的な学習内容を身に付けるためのドリルです。
電子版まであり、タッチペンで入力して学習できます。東京都教育委員会のHPにあり、いつでも誰でも使えるようになっている素晴らしいコンテンツです。
ただ、人間が作ったものですから間違いもあります。
例えば、国語の3、4年17-7のローマ字では、「どうぶつえん」をdoubutsuenとしたり、「全員」をZen'in(正しくはzen'in) としたりしています。「全員」が固有名詞には見えません。18-6の「はなさかじいさん」に至っては、Hanasakajisan(正しくはHanasakajisan)(Hanasakajiisanでもよい)としております。jiの上に∧があるのは誤りです。他にもいくつも誤りがあります。東京都教育委員会へは、連絡いたしましたが、何も返事がありませんし、直ってもいません。
ところで、算数では、「東京ベーシック・ドリル」の診断シートを使って、定着度を調査することが例年行われているのではないかと思います。
今回は、このシートに焦点を当てました。
2 どこを改善したらよいか
東京都ベーシック・ドリル4年生基本シート(診断)を引用します。
(1) 解答スペースがほしい
1は、漢字で答えを書きます。狭い解答スペースでは、間違いが多くなります。5も同じです。
(2) 計算スペースがほしい
3、8、9で、正しく計算するためには、筆算スペースが必要です。これがあるかどうかで、正答率が変わります。
(3) 図をはっきりさせる
14の図は、普通モードで印刷すると黒くなってしまい、数値が見えなくなってしまいます。
(4) 作図するスペースを入れる
16では、まともにかくと、問題文の上に重なります。
(5) 解答が複数のときは配慮をする
16や17は、解答が2つあります。解答欄を2つにして無答を防ぎます。
このようにして考えると、紙面の配慮によって正答率が変わってくると思います。
例えば、このシートを改善してみましょう。
3 ほかのシートは
2年~5年の診断シート12枚を改善してみました。答えのシートも作成しました。
フォントもユニバーサルデザインを使用しています。
以下のHPに掲載しましたので、ぜひ活用してください。
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