今回の3年生の大問1は、1から9までの数を1つずつ入れてたし算を成立させる問題です。
子供たちは、「できない、できない。」と言い続けます。「できたあ。」と言っても同じ数があったりしてなかなかできません。白紙の状態から何とかして新しいものをつくろうとするからです。しかし、世の中は、事例を元にして発展することが多いものです。そのうち、「あっ、繰り上がりがあるんだね。」と気付く子がでてきます。さらに、「例」を元にすれば、それを少しずつ変えていくと新しいものが生まれます。「例の計算をちょっと変えてみてごらん。」と一言アドバイスをすると、子供たちはどんどんできるようになります。
大問2は、ひき算の場合の問題です。子供たちの中には、これまた全く違うものとして取り組む子供がいます。しかし、「例を見て、ちょっと変えればできるぞ。」と考えた子供はどんどんできるのです。こういう子供たちを大いに賞賛してほしいです。
さて、たし算とひき算は、表裏一体です。a+b=c なら、c-b=a です。たし算を元にしてもひき算が生まれることにも気付いてもらいたいものです。ですから、たし算の例である、183+276=456に対して、ひき算の例を459-276=183にしました。
とびきり早く、「先生、全てできました!」と言う子は、これらの考えを使っているはずです。大いにほめてあげてください。思考力判断力を伸ばしたと言えましょう。
Comments