今回の6年生の問題は、私が長い間教材研究を重ねてきたものの1つです。「対称な図形」を学習した後にご活用ください。
ここでは、一筆書きという遊び心で切り出し、全ての点を通るというシンプルな条件で、多様な考えを引き出し、思考力を伸ばします。もちろん試行錯誤でもできます。しかし、線対称も点対称も図形の半分を考えてからかいた方ができやすいです。また、できた図形を元にして、一部分を少し変えることで別の図形を作るといった思考を大切にしてほしいものです。手詰まりの子供たちには、「図形の半分を考えて作ってごらん。」「できた図形を元にして一部分を変えるなどして作ってごらん。」と助言するとよいでしょう。
なお、答えに示したものは、全てではありません。他にも見つかっています。
今回は一辺4個のドットです。一辺の数を増やしたらどうなるでしょうか。例えば、一辺5つのドットでは、1つもできなくなってしまいます。対称の軸や対称の中心がドットと重なってしまうからです。つまり、一辺が偶数のドットではできますが、奇数ではできなくなります。そのようなことに気付いた子供がいたら、凄いです。
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