1 100マス作文の指導過程
10分間という短い時間ですが、次のように行うのが基本です。「先生、待ってください。」と言われてもいちいち反応しないで、きちんとできている児童に合わせて進めます。
時間 | 学習活動 | 指導上の留意点 |
1分 | ・配られた原稿用紙に学習日と名前を書く。 ・校長先生のお話を思い出す。 | ・配りながら、「校長先生のお話について覚えているかな?」と声を掛ける。 |
1分 | ・のり付けしてポートフォリオにする。 | ・B5なので、上部のみ貼らせる。 |
2分 | ・担任のトピックを聞く。 ・書き出しを意識する。 | ・簡単な話を1分間ほどでする。 ・「書き出しが決まったかな?」と声を掛ける。 |
3分 | ・トピックスから1つ選び、100マス作文を書く。 | ・トピックスとは、校長先生のお話、担任の話、その他。 ・デジタルタイマーで残り時間を示し、教師はしゃべらない。 |
1分 | ・五七五に要約する。 | |
1分 | ・指名された児童は原稿用紙を回収する。 | 予備1分。 |
2 評価
褒めて褒めて褒めまくることが基本です。例を示します。
① 作文の形式について
〇100マスしっかり書けたね。
〇字がきれいだね。
〇ていねいに書けたね。
〇会話が入っているね。
〇主語述語が書けているね。
〇句読点がしっかり書けているね。
〇始め・中・終わりの構成ができているね。
〇段落ができているね。
〇順序よく書けているね。
〇擬態語をほめる。「にっこり」「ゆらゆら」 という言葉がいいね。
〇擬音語をほめる。「がたがた」「わんわん」 という言葉がいいね。
〇書き出しが音で始まっているのがいいね。
〇「例えば」を使っているのがいいね。
〇「もし」「たとえ」を使っているのがいいね。
〇「から」「ので」を使っているのがいいね。
〇接続語を褒める。
〇5W1Hを褒める。
〇書こうと努力していたことを褒める。
〇最後の行まで書けてすごいね。
②作文の内容について
〇題材がいいね。
〇先生の話をよく聞いていたね。
〇ユーモアがあるね。
〇新しい発見をしたね。
〇鋭い考えだね。
〇面白いね。
〇楽しい内容だね。
〇明るい内容だね。
〇考えがよく伝わってくるよ。
〇よく知っているね。
〇分かりやすいね。
〇思ったことがよく書いてあるね。
〇~さんらしさが出ているね。
〇世の中のことをよく見ているね。
〇数字が入ってよく分かるね。
〇勇気があるね。
〇優しいね。
〇五七五がよくまとまっているね。
〇五七五が内容にぴったりだよ。
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