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芝東照宮は、日光東照宮、久能山東照宮、上野東照宮と並ぶ四大東照宮の一つです。祭神は徳川家康、神体は徳川家康寿像です。
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徳川家康は、還暦を迎えたときに等身大で座っている状態の寿像(その人が生きている間につくっておく像)を作らせました。遺言では、増上寺に社殿を造って寿像を祀るようにということでしたので、1617年に社殿ができました。その後、家光が新社殿を造ったり、惣門や鳥居、拝殿、唐門、透塀などができたりして立派なものになりました。
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明治初期に神仏分離令より、増上寺から切り離されて、芝東照宮となりました。しかし、戦災で寿像と神木のイチョウを残し、全て消失してしまいました。現在の建物は、1969(昭和44)年に再建されたものだそうです。
写真の大イチョウ(2022年12月24日撮影)は、家光が植樹したと伝えられている神木です。高さ約21.5m、幹の周囲約6.5m。
東京都指定有形文化財になっています。
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