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  • 執筆者の写真kazu

立体地図を作る -その2-

更新日:2022年6月18日


9 4段目までの色付け

 3時間ほどで4段目(400m)までの色塗りが終わりました。下の段から塗っているのは,万一失敗しても上の段の方が濃い色なので塗り直せるからです。こうして見ると,色があるのとないのでは,随分と感じが違います。色を付けることでまるで命を吹き込むようです。

10 山地の色付け

 4時間ほどで10段目(1000m)までの色塗りが終わりました。そして,さらに3時間。ついに

20段目(2000m)までの色塗りが完成しました。

 雲取山は2000m級の山ですから,関東山地の一部になっています。東京都にも高い山があるんだなあとしみじみ思います。

 じっと立体地図を眺めているうちに雲取山に登ってみたくなりました。雲取山の高さは2017mですから,2017年には登山者が大変多かったそうです。今年は,雲取山の頂上でちょっぴりジャンプすれば2019mになりますから,2019年にぴったり合うのではないかと思います。(^0^) 

11 川や湖を入れる。

地図を見ながら川を入れていきます。ポスターカラーによる着色は,平地から山地まで筆を使っていたのですが,ここからは割り箸を使います。細い川や谷がたくさんあり,鉛筆削りで削った割り箸でしか表現できないからです。

 「水があるから川になる。川があるから谷になる。」「水は高い所から低いところに流れる。」  こんな当たり前のことが川を入れているうちに分かって,実に面白いのです。時には,「この谷があるからここにダムを造ったんだ。」とか,「人間のどんなロマンや自然との闘いがあったのだろうか。」とかを思い浮かべながら川を1本1本入れていきました。1日かけて平野部の川もほぼ完成しました。

東京都の水がめである狭山湖・多摩湖。この2つの湖を塗っていて,この湖に入ってくる川がないことに気が付きました。調べると,多摩川や玉川上水から水道管を通って水が送られていることが分かりました。

12 鉄道を入れる。

まず,JRを入れました。地図作成ソフトでJRの路線を作成・印刷し,1本1本はさみで切り取って貼りました。山手線から作成し,郊外に向けて延伸しました。まるで昔の鉄道網の発達のようです。

こうして見ると,中央線があまりにも直線に走っていて驚かされます。

次に,私鉄を入れました。5色の糸を使って,地下鉄以外のほとんどの私鉄をきれいに入れることができました。東京都にはモノレールが3線あることも初めて知りました。

①東京モノレール羽田空港線17.8km ②多摩都市モノレール線16km ③上野動物園モノレール:正式名称「上野懸垂線」 0.3km

 秩父の正丸峠を見ると,なるほど,この地形だからトンネルを造ったんだと思います。

13 高速道路を入れる。  緑色のガーデンタイを使って入れました。しかし,なかなかうまく曲がらず,素材としては失敗でした。糸の方がよかったです。

14 玉川上水,千川上水,神田上水を入れる。  4年生の玉川上水の学習に使えるように,3つの上水を入れました。実際には暗渠化されている部分も明記しました。また,浄水場も入れました。

15 都境・県境を入れる。

 東京都と他県との境は,平地ならば川,山地ならば尾根が多いです。しかし,清瀬市のように北に突き出るような場所もあり,歴史を調べないと分からない境もありました。

境は,綴じ紐を木工用ボンドで貼り付けることで表しました。

東京都と神奈川県と山梨県の境を見ると,「三国峠」と記されていて,なるほどと思いました。

16 名称を入れる。

 山,川,湖,路線,高速道路,主な駅の名称をシールにして貼っていきました。羽田空港,ディズニーランド,豊洲市場,浄水場,ゴミ問題に関係する中央防波堤内側埋立処分場・中央防波堤外側埋立処分場なども入れていきました。

17 ニスを塗る。 最後に,スプレーでニスを2度塗りして仕上げました。至福に浸りました。


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