東京に住んでいながら有名な庭園を知らないということはよくあることです。 私もついこの間に,似たような名前の庭園が二つあることに気が付きました。それが,浜離宮恩賜(はまりきゅうおんし)庭園と旧芝離宮恩賜(きゅうしばりきゅうおんし)庭園です。二つとも今は都立庭園になっており,すぐそばにあります。
昨日の午後,三渓園に行った帰りに寄りました。まずは,浜松町駅北口から徒歩1分,大門駅B2出口から徒歩3分の「旧芝離宮恩賜庭園」に行きました。入場料は,150円です。
ここは,池泉を中心とした回遊式庭園で,大名庭園でした。かつては海面でしたが,1655~1658年頃に埋め立てられて,1678年に老中・大久保忠朝のものとなりました。幕末には紀州徳川家の芝御屋敷となり,1871年に有栖川宮家の所有になり,1875年に宮内省が買い上げて翌年に芝離宮となったそうです。
1924年昭和天皇のご成婚記念として東京都に下賜され,「旧芝離宮恩賜庭園」として一般に公開されるようになったそうです。
ここにも梅林があり,梅が満開でした。
1本の木なのに,紅白の梅が咲いているのにびっくりしました。
旧芝離宮恩賜庭園から徒歩で15分ほど歩くと,浜離宮恩賜庭園「中の御門口」に着きました。ここは,徳川将軍家の庭園でした。旧芝離宮庭園の約6倍(250216㎡)あります。海水を引き入れた潮入(しおいり)の池と,二つの鴨場(かもば:鴨を捕る猟場)があります。
ここにも梅林があります。紅梅が見事でした。
上の写真は潮入の池です。池の岸から小の字島と中島を結ぶ延長118mの総檜造りの橋「お伝い橋」が素晴らしいです。中島には御茶屋があり,抹茶と和菓子セット(720円)が楽しめます。
庭園の端は,東京湾です。ここは,四代将軍家綱の弟で甲府宰相の松平綱重が海を埋め立てて甲府浜屋敷と呼ばれる屋敷を造ったそうです。その後,将軍家の屋敷になり,「浜御殿」と呼ばれるようになったそうです。
明治維新後は皇室の離宮となり,「浜離宮」となりました。1945年に東京都に下賜され,「浜離宮恩賜庭園」として公開されるようになったそうです。水上バスの発着場もできました。
約300年前に六代将軍家宣が庭園を大改修したときに植えられた松が素晴らしいです。
早咲きの菜の花が満開でした。一面に咲いているので,感動しま
下の写真は,大手門の前にある大手門橋です。ここから徒歩12分ほどで新橋駅に着きました。