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旧新橋停車場は、1872年に開業した日本最初の鉄道駅舎の外観を、当時と同じ位置に、忠実に再現したものです。そのような昔の駅なのに、西洋建築で立派な感じです。
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1914年に新設の東京駅が旅客ターミナルの中心となりました。貨物専用駅となった旧駅は、汐留駅と改称し、物流の拠点となりました。
再建された駅舎の外観も立派です。高いビルの間にあり、時空を超えた空間にいるような錯覚さえ起きてしまいます。
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プラットフォームの横には、再現された軌道がありました。
ふと見ると、枕木とレールを固定する部品が目立ちます。
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調べたら、これは、レールの断面の形に関係がありました。当時のレールの断面は、双頭型という、カタカナの「エ」のような形だったそうです。
今は、平底型です。下のような形です。
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1936年に日本鉄道発祥の地として、ここに0哩(ゼロマイル)標識と、3m軌道が復元されたそうです。今では、国の指定史跡に認定されています。何も知らないと、見落としますね。
当時、枕木や台座は、小石や砂の混じった土で埋められていたそうです。つまり、レールの頭だけが出ているのが普通だったそうです。復元されたものは、分かりやすいように、半分だけは、枕木や台座が見えるようにしてありました。
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