スクールタクトの3つの利点を活用する
1 はじめに
スクールタクトに私も子供たちも慣れ親しんできました。使っているうちに、スクールタクトには、次のような3つの利点があることに気付きました。
①カラーのワークシートであること。
写真を含め、ワークシートのカラー化が実現しました。白黒では分かりにくかったもの
もカラー化することで、はっきりとしかも目の前に表示されます。
②操作ができるワークシートであること。
図、写真、言葉が移動できます。拡大や回転もできます。子供たちの思考を可視化す
ることができます。
③学習者全員の思考を伝え合えるワークシートであること。
教師が学習者全員の思考を把握できるとともに、子供たち同士が思考を伝え合えるこ
とができます。
2 操作ができるワークシート
カラー化できたという利点については、誰の目にも明らかです。そこで、②の利点について、3年算数「あまりのあるわり算」を例にしてみます。
教科書では、「ゼリーが14こあります。1人に3こずつ分けると、何人に分けられますか。」という問題が提示されています。
ここでは、答えの見付け方を考えていくことが大切です。従来は、子供たちがゼリーをブロックや碁石などの半具体物に置き換えて操作をして、それを図に表していました。
スクールタクトでは、その操作の段階を飛躍的に向上させることができます。
そこで、下のようなワークシートを作成しました。
ここで、〇の図は、動かせるように設定しました。〇に番号を付けたのは、子供たちがどのような順番で操作をするのかを明らかにするためです。ですから、「考えが分かるように、番号順に動かしましょう。」と指示します。
次のようにしたのなら、等分除です。
次のようにしたのなら、包含除で正解です。
3 学習者全員の思考を伝え合えるワークシート
従来は、検討の段階では、代表の子供がホワイトボードに自分の考えを書き写して発表をしていました。
スクールタクトでは、その伝え合う段階を飛躍的に向上させることができます。
全員の考えが見られるボタンを押せば、代表の子供だけでなく、友達の考えを見ることができます。自分の考えと比べることができるのです。参加型の授業になります。
従来は、隣同士、あるいは、グループでしか伝えられなかったのですが、画面を通して、どの友達の考えも知ることができるので、離れていても交流が可能になります。
まだまだ工夫の余地があります。でも、ハードやソフトがどんなに素晴らしくても、やっぱり最後は教材研究で決まりですね。
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