文部科学省 国立教育政策研究所生徒指導・進路指導研究センター(初版発行 平成30年5月)の「キャリア教育リーフレットシリーズ 特別編」には、次のように述べられています。
キャリア教育の場面においては,学習や活動の内容を記録し,振り返ることには,教師にとっても, 児童生徒にとっても意義があります。 キャリア教育の成果に関する評価,例えば, 「アンケートやポートフォリオ等」の実施を全体計画 に盛り込んでいる学校の「児童・生徒は自己の生き方や進路を真剣に考えている」という結果が全国 アンケート*1 からも得られています。
小学校では、キャリア・パスポートを取り入れている学校とそうでない学校では、31ポイントも違いがあったそうです。
大切なことは、「自分を振り返って、なりたい自分について願いをもつ」ことです。そのためには、前学年や前学期と比べて目標をもつことです。
その根幹となるのが、「学期ごとの自分の目標」でしょう。
さて、全国でキャリア・パスポートが実践されて2年たちました。児童が1学期の目標を立てるに当たり、前年度のキャリア・パスポートを見直して、振り返る機会があるとよいと思います。「将来なりたい自分のことを考えながら、新しい学年の新しい学期でどんな自分になりたいかを目標にしましょう。」という声かけがよいと思います。
「学習」「生活」という分類もあります。また、「家」「地域」という分類を加える方法もあると思います。ただ、教室に常駐の掲示として作成するのなら、学校の教育目標に合わせるのがよいのではないでしょうか。壁紙にならぬよう、月ごとの振り返りの機会が必要です。常駐の掲示として、学期ごとの目標掲示例を下に示しました。学校で統一されれば、キャリア・パスポートの一部として、蓄積できると考えます。
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