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  • 執筆者の写真kazu

清掃の時間の運用

更新日:2022年7月5日

教員の働き方改善・改革案4

みんなで考え、みんなで実行する

 教員の働き方改善・改革は、一人で実行しても微々たるものです。しかし、みんなで考え、みんなで実行しようと決意することで実現します。

 国、地方自治体、教育委員会、業者、校長、教員がそれぞれ取り組んではいるものの、一丸となって進まなければいけないと思います。そうでなければ、教員を志望する学生が減るばかりです。

 

 今回の特集は、「清掃の時間の運用」です。

 学校では、基本的に毎日のように清掃活動をしています。日課表に明記されているとやらざるを得ません。しかし、本当に毎日必要なのでしょうか。清掃はやるものだという意識から、清掃の時間を改善・改革できないかという発想へ転換するのもよいと思うのです。

 そこで、私は、次の3点について提案したいと思います。


1 高学年では、学習時間に充てる。


 清掃の時間には、短時間(モジュール)学習として、15分ずつの学習の時間を入れることができます。例えば、火・木曜日の清掃の時間と水曜日の朝学習の時間に、三分の一コマの外国語の学習を年間105回入れて、1コマとすることができるのです。すると、授業日数を増やさずに、授業時間を確保できます。短時間の反復学習が効果的な教科を入れることがポイントです。


2 中・低学年では、学級扱いの時間とする。


 必ず清掃をやるのではなく、担任の自由な裁量で児童が活動できるようにします。例えば、個別指導を行う時間にしてもよいでしょう。放課後に残すのではなく、他の児童が自由読書をしている中で、個別指導の時間を生み出します。

 急にやらなければならない活動もこの時間を有効に使って行うことができます。日課表に「学級裁量の時間」や「学級の時間」と明記するか、学校でこのような活動をありとする共通理解をする等の改善を図ってほしいです。


3 ワックスがけは業者に頼む。


 夏季休業中や学年末に担任が教室の床をワックスがけをしています。

仕事は多岐に渡ります。

①ポリッシャー、洗剤、モップ、バケツを確保して、教室まで持って行く。

②全ての児童机と椅子、教室の備品を廊下に出す。

③ほうきで掃く。ゴミを取る。

④洗剤入りの水をまきながら、ポリッシャーで床をこする。

⑤モップで汚れをとる。

⑥ワックスを塗る。

⑦乾かす。

 以前は、ワックスを2度塗りしていました。また、その後、ポリッシャーで磨いていたのですが、最近は、磨かなくても光るワックスになりました。

 片付けもあり、1日がかりの大仕事です。

 このような仕事を学級担任が行うのは大変負担です。業者に頼んでほしい業務です。

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